台風も通過し、空が高くいよいよ秋の気配を感じるこの頃です。
今年も気候変動による6月後半からの高温、その後の多雨、低温など振れ幅の激しい夏でしたが、
田んぼの稲穂や、雲の流れる速さを見ると、秋の足音を確かに感じることができている気がします。
秋といえば食欲ですが、実りの時期まではもう少し時間がかかりそうなので、
今回は「読書の秋」にちなんで、私が最近読んだ本を少しだけ紹介してみようと思います。
【サピエンス全史】上、下巻 ユヴァル・ノア・ハラリ著
結構前に読んだ本ですが、今年の一押しです。
人類が地球上のあらゆる種、生命において、いかに異端であるかを
人類発生~現代までの歴史を辿りながら、分かりやすく俯瞰して書かれた本です。
学校の教科書のような意図的な解釈や添削などの歪みが無いので、
教科書なんかより子供達に読んでもらいたいと思った本です。
ただ、大人でも読むのに数日かかるボリュームです。
【ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ】 響堂雪乃著
こちらは、現代の日本がどういう国なのかを、正に教科書のように淡々と記した本です。
そこにはあらゆる不都合な真実が書かれているので、
大人が読むと気分が悪くなる可能性があります。
でも、まだ柔軟に思考できる子供がこの本を読めば、
これからの時代を賢く生き抜くことができるのではと思います。
【魔法のコンパス】 西野亮廣著
お笑い芸人キングコング西野の著書で、楽しく人生を生きるための思考方が書かれています。
とても読みやすく、また、未来が楽しみに思えてくるような本です。
こちらも、大人よりこれからの子供や若者に読んでもらいたいと思える本です。
【野菜は小さい方を選びなさい】 岡本よりたか著
野菜を選ぶ際に、その栽培方法まで見分ける目を養える本です。
また、安全で美味しい野菜を手に入れるにはどうしたら良いかも書かれています。
家庭菜園の基礎も記されているので、自分で野菜を作る楽しさを知ることができる本でもあります。
本はネットやテレビ、新聞などの情報とは違い、とても濃厚で深い情報が多く、
思考法や価値観の多様性を育むもっとも手軽なものだと思います。
小説、ビジネス書、エッセイなどのジャンルにかかわらず、本の活字を読む習慣がつくと、
充実感を得ることができるし、考え方が豊かになるように思えます。
普段あまり本を読まない方、最近本から遠ざかっている方は、
“秋”というこれからの時期をきっかけに、ぜひ読書してみてはいかがでしょうか。
山田 朋