コラム

畑歳時記…無肥料自然栽培の世界

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9月に入ってようやくお日さまが顔を出してくれ、本当にうれしいです!
太陽のありがたさをしみじみ感じる今日この頃、私は、連日川崎に通って畑仕事をしています。
農家さんは、8月の長雨で「秋野菜の種まきができない」と嘆いていると思いますが、今年から家庭菜園をはじめた私もしかりです。
お盆前に大根の種をまくつもりで、早めに固定種(自分で種取りができる種のこと)の種を取寄せたものの、お盆が過ぎて、8月末になっても雨は降り止まず、、、。
9月に入ってようやく晴れの日が続いた最初の日曜日、末息子(この4月より、父の鍼灸治療院を継ぐために仙台に帰ってきて、今は鍼灸の学校に通っている)を動員して川崎へ。
種をまく準備、草を取って畝(うね)をたてる仕事を手伝ってもらいました。

私の畑は、160坪ほどの土地に小さな家を建て、家の前の100坪以上の広さのところです。
女手1人の家庭菜園としてはけっこう大変です。
しかも、ここは今のところセカンドハウスなので、週に1~3回ぐらいの通い百姓(自称)なので、いつでも畑仕事ができるわけではありません。
そして、すべて手作業です。
でも、だからこそ自然栽培は女の人に向いているとも考えられます。

さて、種をまくための準備ですが、畝を作るためにまず雑草を取って浅く耕します。
それから畝を作ります。最初に作った畝は次の年以降も、毎年修理して使うのでキチンと作ります。
自然栽培では、雑草も自然界の中での働きがあると考え、むやみに丸裸にして作物を植えるのではなく、適度に共存してもらいます。
ただ、最初に畝を作るときは、雑草は根本から切って、緑の部分は全部取り去ります。
その雑草は捨てるのではなく、作物の根本に置いて草マルチ(作物の保温、保湿のため)として使います。
ビニールマルチは使いません。
また、雑草肥料として利用します。
自然栽培には無駄がありません。
また、畑に余計なものを持ち込むこともほとんどありません。
この最初の耕し作業と畝立ては、鍬(くわ)一本でやるのでけっこう重労働です。
彼も、昼のバイトにしろ夜の学校にしろ、体を動かさない日々なので、畑仕事はいい運動になるのでは?と思っています。
私は、自分の食べるものを自分で最初から作ってみるということは、現代のように乱れに乱れた食の現状の中では、とても大切なことだと思うのです。
大勢の人が家庭菜園をして作った野菜で料理をするという生活ができるようになったら、世の中少しは変わるのではないかと思っています。
そのことを次世代に少しでも伝えたいと願って、米づくり、野菜づくりをしています。
山田きみえ

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