コラム

生きる喜び

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1月以来の久しぶりの成澤です(たんぽぽの前代表)。
年明け早々に心肺停止で救急搬送され、その後奇跡的に回復し、1月末に無事退院しました。私についた病名は肺塞栓症。つまり肺の血管に血栓が詰まり、血液に酸素を送れなくなったのが、心肺停止の直接の原因だったようです。

退院後のMRI検査では脳も心臓も正常で、一時脳の血流が止まったことによる後遺症は、そのうち治りますというのが最終診断となりました。(脳神経にダメージを受けたことによる手足のケイレン)

入院中のリハビリでほぼ歩けるようになった私は、『2~3ヶ月もすれば元通りの体になるだろう』とタカをくくっていたら、とんでもない!(この歳になると、たった10日間寝たきりになっただけで、歩けないほど筋力が落ちてしまうのです。自分でもビックリです)

我が家には一昨年まで93歳の父がいたので、玄関・トイレ・お風呂・階段など、家中に手すりがついていて本当に助かりました。 それでも最初の2ヶ月位は、家の中でも思うように歩けず、転んでばかりでオデコに青アザを作ったりしていました。転ぶと言っても正常な人の転び方とは違い、何にもないところで突然ドテッと転んで、信じられないことに手も出なくて、手の甲を打ったりしていました。

毎日、家で一人リハビリに励んで、たまに出かける時は連れ合いが一緒です。

初めて出かけた時は怖くて車から降りられませんでした。車の中から行き交う人々を見ながら『私もあんなふうに歩いていたんだなー。またあんなふうに歩けるようになるのだろうか?』と落ち込んだものでした。

けれど、今では平らなところなら杖なしでかなりスムーズに歩けるようなりました。

3月から月に一回、加圧トレーニングを受けて、少しずつ自分の体が自分のものになりつつあります。(羽生選手が平昌で復活できたのはこれのおかげとも言われています)

庭など起伏のある所では時々転ぶし、手すりのない階段はすごく怖くて夢に見るほどですが、気分は前向き! 手足のケイレンは一日に数十回と起きますが、自分の足でサッサと歩ける喜びはこの上ないものです。

この春は草だらけにしてしまいましたが、庭や畑もやり始めました。そして去年10月にオープンした川崎の”みっけ学舎ホール”の『ヘルシーレストランわたすげ』では、まだ厨房で働くことはできませんが、メニューを提供して、他のスタッフに作ってもらい、土日の繁忙時にはレジを手伝ったり、事務作業をしたりしています。

何をするのもリハビリなので、無理をしない範囲で何でもやるようにしています。

私の生命を助けてくれた医療関係の人たち、毎日フォローしてくれる連れ合いを始め、支えてくれる全ての友人たちに感謝して、生きる喜びを味わっています。皆さん、どうぞこんな私に会いに、川崎のレストランへ来てくださいね!

成澤 敏江

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