玄米はパーフェクトフードと言われるほど多くの栄養素がバランスよく入ってます。そして玄米食をしてガンが治ったという人も多いし、アレルギー体質やアトピーが治った人も多くいます。
そこで今回は、なぜ玄米食でガンが治るのか。アレルギーが治るのか。また、玄米は本当に体に良いのか?などを書いてみようと思います。
① なぜ玄米はからだに良いと言われているのか…
玄米は白米に比べ、各種栄養素がとても多く入っているためです。特にビタミンE、ビタミンB、ナイアシンは、白米の5倍以上、食物繊維は7倍以上含まれています。他にもマグネシウム、鉄、カリウムなどのミネラルも白米の2~4倍以上含まれており、この栄養比率が人の健康によいバランスだと言われています。ただし、栄養バランスと量が多いからガンやアレルギーが治るわけではありません。
②なぜ玄米でアレルギー体質やアトピーが治るのか…
玄米には豊富な栄養以外にも食物繊維とファイトケミカル、そしてフィチンが多量に含まれています。アレルギー体質、アトピー、ガンの人は腸内環境が悪い場合が多いようです。それを玄米の食物繊維が腸内を整え、ファイトケミカルによる抗酸化作用により体内を酸化から還元、そしてフィチンが体内でフィチン酸となって体内の毒素と結合し体外に排出します。これらの作用がきちんと行われることで、アレルギーやアトピーが治るのです。ただし、玄米をただ食べているだけではこれらの恩恵は受けることができません。玄米自体は無農薬・無化学肥料で作られた玄米であることが必須です。また、一般の炊飯器で炊いた場合は、玄米の栄養素も吸収できず、玄米の生体毒により悪化する場合もあるので、玄米を正しく炊くことも必須となります。
③玄米の正しい炊き方とは…
玄米にはアブシジン酸という生体毒が含まれています。このアブシジン酸は、発芽環境になると消失し、代わりにギャバなどの栄養素が増加します。つまり発芽環境にしてから炊けば、玄米の生体毒は消失し無毒になるので、炊飯前に最低10時間以上は浸水させてから炊く必要があります。また、玄米の栄養素は硬い表皮に守られているため、この表皮を軟化させながら破る必要があるので、圧力鍋や玄米専用の圧力炊飯器が必要になります。
④なぜ玄米でガンが治るのか…
玄米の整腸作用により腸内環境が整い、ファイトケミカルの抗酸化作用によりガンを抑制し、フィチン酸が排毒するので、これだけでもガンに対してかなり有効な食品であることが分かりますが、更に玄米に含まれている物質により、ピンポイントでガンを弱らせ、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を向上させることが分かっています。
今回は、玄米の様々な効果を書いてみましたが、ガンやアトピーには玄米菜食はダメという人もいます。なぜ良いという人もいれば悪いという人もいるのか、そのあたりも6月7日(木)の「玄米と酵素のお話会」で詳しくお話しますので、興味のある方はぜひご参加ください。
山田 朋