NO1121 2007年9月 3日
先週はいきなり涼しくなりましたね。
この"いきなり"というのが最近のお天気の傾向ですよね。
季節の推移が流れるように移行するのではなくガクンと変化する。
私達人間にも植物にもちょっときつい変化の仕方です。
行く季節を惜しみつつ、次の季節を迎えるという情緒を感じる暇もなく
何と言ったら良いかわかりませんが、変な感じですよね。
それでも昨日は戸叶さんに分けてもらった白菜の苗を
私のキッチンガーデンに定植しました。
これはお盆に入る前、あの猛暑の時期に種をまいたもので
「よく育ったね」と私が言ったら
「イヤー、虫がホントに心配で大変だった」と言っていました。
夏野菜のピークの時、生産者は早くも秋、冬に向けた準備で忙しいのです。
私はこの猛暑で、秋野菜は遅れるのではないかと思っていたので、少し安心しました。
でも、この先どんな天候に恵まれるか心配なので楽観はできませんけどね。
話は少しずれますが、【命を纏う―色、織、着物の思想】
という本を少し前に読んだことがあります。
これは着物大好きの"鶴見和子"と、染色家で人間国宝の"志村ふくみ"さんの対談なのですが
とてもすばらしい本でした。二人で着物について語っているのですが
それがすごく深くて、結局のところ日本文化の神髄について語っているのですね。
この本を読んだとき、是非この「つうしん」で皆さんにお知らせしたくて
多くの方に読んでほしいと思ったのですが、二人の思想がとても深くて
これを要約して皆さんにお知らせできる自信が全然なくて
結局書かずじまいだったのですが、もし興味のある方があったら是非読んでみてください。
この本を読んで、着物に対する意識が変わって
もう少し着物を自分に近づけてみようかなとも思ったのです。
でも近づけるにも、私にとって着物は既に捨ててしまった文化で、あまりに遠いものでした。
社会学者の鶴見和子は、国際的な会議にもよく出席し
その時には必ず着物を着ていくのだそうです。
志村さんも自分で織って染めた着物を着ています。
私は今までにほんの数える程度しか着たことがないし
それも自分ではもちろん着られず、着付けてもらったものです。
鶴見さんも志村さんも、着付けは単なるデコレーションで
それは着物を着たことにならないと言っています。
なんとなく分かるような気がします。
それでは、彼女達の言っていることを少しでも取り戻すには
私に何ができるのだろうと考えたところ、モンペが欲しいと思ったのです。
常日頃、庭仕事をするのにどうもしっくりした服がみつからずにいました。
モンペもどきは一枚持っているのですが、ウェストと足首にゴムの入った
ただのゆったりパンツといった感じです。
本物のモンペはすごく畑仕事などやりやすいように思えます。
それで、私はここから入ってみようと思って
本物のモンペを手に入れたいと考えています。
モンペ一つで日本の文化のどれ程が感じ取れるか全く分かりませんが
庭仕事大好きの私には多分、それが入り口になるのだろうと思えるのです。
成澤